LTspice入門:プロット(波形ビューワー)のFFT

LTspiceのプロット(波形ビューワー)では、FFT(Fast Fourier Transform)が行えます。

FFTは高速フーリエ変換として知られ、信号の周波数成分解析に用いられます。

FFTの設定と実行

“View”→”FFT”を選択します。

(View→FFT)
ltsp_win_plot_fft_1

“Select Waveforms to include in FFT”メニューが表示されます。設定項目に変更が必要な場合は設定し、”OK”ボタンをクリックするとFFTの結果が表示されます。

(Select Waveforms to include in FFT)
ltsp_win_plot_fft_2
設定メニューには、以下のような項目があります。

信号リスト:FFTを適用する信号を選びます。
Number of data point samples in time:データ数を変更できます。
Time Range to include:解析の適用範囲を以下の3つから選べます。
・Use Extent of Simulation Data:シミュレーション結果全体
・Use current zoom Extent:現在のズーム範囲
・Specify a time range:Start/End Timeで指定する範囲

Binomial Smoothing done before FFT and windowing:
FFTを計算する前に、Binomial Filterでノイズ除去する事ができます。
・Number of Points:Binomial FilterのN数です。

Windowing(Periodic and normalized to unit area):
FFTの窓関数を設定できます。。
・Windowing Function:窓関数のリスト
窓関数に対応した設定項目が表示されメニューが変化します。

FFTの注意事項

必要とされる精度にあわせて、シミュレーション側のTime Stepを細かくしておいたりする等、回路側やシミュレーション設定側での工夫が必要になる場合があります。

→その他のLTspice関連情報

Sponsored Link