SPICE入門:独立電圧源のPWL設定(1) 基本機能

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独立電圧源(Independent Voltage Source)のPWL(Piece-wise Linear, 折れ線波形)の基本機能について解説します。

独立電圧源で、PWL(Piece-wise Linear, 折れ線波形)の設定を行う記述方法は以下の通りです。

Berkeley SPICE2, HSpice, PSpice, XSpice
Syntax:
Vxxx n+ n- PWL [TDELAY = Value][TSCALE = Value][VSCALE = Value][TPERIOD = Value] ( <comer points> )

TD[ELAY]:ディレイ時間 [s]
TS[CALE]:時間のスケール・ファクタ [s]
VS[CALE]:電圧のスケールファクタ [V]
VOFF[SET]:電圧のオフセット [V]
TP[ERIOD]:繰り返し時間 [s]
<comer points>:時間と電圧のペア

上記のパラメータが設定されている時、時間と電圧は、次式で表現する事ができます。

t = TDELAY + TPERIOD x (N-1) + t(i) x TSCALE
v = VOFFSET + v(i) x VSCALE

時間と電圧のペアは、時間、電圧の順に記述していきます。また時間と電圧の値の間は、空白、カンマ、空白タブで区切ります。

Example:
V1 N001 0 PWL (0 0 10ns 0 20ns 5 100ns 5 110ns 0)
V2 N002 0 PWL TDELAY = 100ns (0 0 10ns 0 20ns 5 100ns 5 110ns 0)
V3 N003 0 PWL VOFF = 100mV (0,0 10ns,0 20ns,5 100ns,5 110ns,0)

LTspice
Syntax:
Vxxx n+ n- PWL [time_scale_factor = Value][value_scale_factor = Value] ( <commer points> )

time_scale_factor:時間のスケール・ファクタ [s]
value_scale_factor:電圧のスケールファクタ [V]

Example:
V1 N001 0 PWL (0 0 10ns 0 20ns 5 100ns 5 110ns 0)
V2 N002 0 PWL time_scale_factor = 1e3 (0 0 10ns 0 20ns 5 100ns 5 110ns 0)

LTspice XVIIの回路図では、部品配置のメニューで、

“C:\Users\Username\Documents\LTspiceXVII\lib\sym”

にある、”voltage”を選択します。設定メニューの”Advanced”をクリックすると、上記のパラメータを設定するメニューが表示されるので、設定メニューのFunctionsで、

PWL(t1 v1 t2 v2…)

にチェックを入れてると、独立電圧源のPWL(Piece-wise Linear, 折れ線波形)が使用できます。

電圧と時間のペアを追加する場合は、設定メニューのAdditional Pointsボタンをクリックするとデータの追加や削除を行うことができます。また、その他の記述をしたい場合は、回路図上に表示された文字列にマウスのカーソルを当てて右クリックするとSPICE構文の編集メニューが表示されるので、そこで編集を行います。

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