Atmel Studioの統合開発環境は、Microsoft社のVisual Studioがベースとなっています。Visual Studio使用経験者は、スムーズに入っていけると思います。
(Atmel Studio Window)
Atmel Studioのウインドウは、Visual Studio使用経験者には馴染みのあるインターフェースですが、旧開発環境のAVR Studioを使用している方や、プログラミングをはじめて見たい方もいると思いますので、Atmel Studioのインターフェースについて取り上げていく事にします。
マイコンの開発環境も過去は自社製ソフトが主流でしたが、EclipseやVisual Studioといった広く一般的に利用されているものが採用される傾向が進んでいます。EclipseやVisual Studio(Express Edition)は、無料で入手できますので、マイコンのプログラムに限らず利用して慣れておく事を、お薦めします。
Atmel Studioのインターフェース
Atmel Studioのインターフェースは、下図の様に構成されています。
A:メニュー類です。
B:アイコン類です。
C:メインウインドウ、”Start Page”やソースコード等がタブ表示されます。
D:”Solution Explorer”等をタブ表示で切り替えられます。
E:”Output”(出力)です。ビルド状況やエラーが表示されます。
F:ステータス表示です。
以下、AからFについて簡単に見ていきたいと思います。
Atmel Studioのメニュー
ウインドウ最上部(A)に、メニュー類が並んでいます。
ファイル操作を始めとして、様々なメニューが並んでいます。
(Atmel Studio, Menu → File)
メニュー項目は多いので、次回以降の記事で別途取り上げたいと思います。
Atmel Studioのアイコン
メニュー下の(B)には、よく利用する操作のアイコン類が並んでいます。
各々のアイコンについては説明しませんが、アイコンにマウスのカーソルを当てると説明がポップアップしますので、それを参考にしましょう。
Atmel Studioのメイン・ウインドウ
中央部(C)はメイン・ウインドウで、”Start Page”やソースコードなどがタブ表示されます。コーディングを書いていく作業を、ここで行う事になります。
Atmel Studioの”Solution Explorer”その他
メインウインドウの右側(D)には、”Solution Explorer”等がタブ表示されます。
“Solution Explorer”では、ソリューションのリソースを確認できます。
“VA Outline”は、”Visual Assist Outline”の略です。ソースコード中のリーソスが表示されます。簡単な編集も行えてソースコードに反映されます。
“VA View”は、”Visual Assist View”の略で、ソリューションのリソースを確認できます。コンセプトとしては、”Solution Explorer”に似ていますが、ファイル別、シンボル別に整理されています。
“ASF Explorer”では、”Atmel Software Framework”のリソースを確認できます。
(ASF Explorer)
“Solution Explorer”、”VA Outline”、”VA View”、”ASF Explorer”の下には、更に”Properties”欄がありソリューションの表示されます。
Atmel Studioの”Output”(出力表示)
“Output”領域(E)には、ビルド状況やエラーに関する情報等が表示されます。
(Output)
ビルドやデバッグ時に、よく利用する事になります。
Atmel Studioのステータス表示
ウインドウの最下段(F)には、ステータスが表示されます。
まとめ
インターフェース自体は、Visual Studioで慣れている人も多いと思いますので、非常に使いやすいと思います。ただしソフト自体が非常に重く、スペックの低い古いパソコン等では、少々ストレスを感じる事があるかも知れません。
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