Linear Technology社の提供するArduino互換機、Linduinoのブートローダーについて解説します。
Linduinoのブートローダー
Linduinoのブートローダーは、Arduino UNOと同じものになります。ただしLinduinoの実機から、ヒューズ設定等を読み込んだところ、次表の様になっている事を確認しています。
Item | Value |
---|---|
Fuse EXTENDED | 0xFD |
Fuse HIGH | 0xDE |
Fuse LOW | 0xFF |
Lock Bit | 0xCF |
Linduinoでは、EESAVEのチェックが入っていない点がArduino UNOと異なっており、上表の設定になっています。なお、ブートローダの書き込み手順は、記事「Arduino入門:ブートローダーの書き込み」で詳しく説明していますので、そちらを参照して下さい。
Linduino互換機作成時の注意事項
Linduinoは、Arduino互換機ですが、ハードウエア上は次の2点が大きく異なります。
(1) Linduinoマイコン周辺回路とUSB端子がLTM2884CYで絶縁されている。
(2) USBシリアル変換ICに、FT232RLを使用。
従って、上記の様なハードウエア構成にすれば、Linduinoに近いハードウエアとなります。またLinear Technology社のHP(下記リンク)から設計データの入手も可能です。
Linear Technology: Solutions/Linduino
これらの情報を元に、ハードウエアを試作し前節で説明した様にブートローダーを書き込めば、Linduinoに準じた試作ボードを得る事が可能です。ただし、LinduinoをデモボードのDC590B互換機として動作させるサンプルスケッチ等、一部のものについては動作しない様ですので、少し注意が必要です。
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