LPCXpressoとは、NXP社のARMマイコンが搭載されたターゲットボードで、次のような特徴があります。
(1) 2,000円程度から購入する事ができて、とても安価です。
(2) ターゲットボードは、LPC-Linkと呼ばれるJTAGデバッガとターゲットのマイコン基板で構成されています。対応しているマイコンに対しては、LPC-LinkをスタンドアロンのJTAGデバッガとして使用できます。境界で折れる様になっていて、LPC-Linkとターゲットマイコン側に分離できます。
(3) LPCXpresso IDEという統合開発環境が無償で利用できます。
ハード的には安価で部品の半田付けなどの作業がいらず、かつPCにUSBで接続すれば、すぐに開発を始められるのが大きな魅力でしょう。
LPCXpresso IDEは無償で使用できますが制約などもありますので、ここで整理してみます。
・ダウンロードできるサイズが128KBまで。それ以上は、有償版が必要。
・C言語のみのサポートで、C++には対応していない。
・実行ファイルの作成自体にはサイズ制限はない。
実行ファイルのダウンロードは他のツールを利用すれば可能です。JTAGデバックはできませんが、マイコンをフルに使用したプログラムを作ることができますので、いずれ方法を、ご紹介したいと思います。有償版との違いについては、下記リンクに掲載されています。NXP社の全てのARMマイコンに対応している訳ではありませんので、一度目を通しておいた方が良いでしょう。
Code Red LPCXpresso
また開発者向けサイトもありますので、ご紹介しておきます。
LPCZone > LPCXpresso
次回からは、IDEの導入手順など実際の使い方について説明していきたいと思います。
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