前回は切削基板の作製に利用できるiModelaを取り上げましたが、今回の記事では、オリジナルマインドのKitMill CIP100をご紹介したいと思います。現在、個人で購入できる価格帯では、仕様と見比べて一番リーズナブルであると言えるでしょう。加工可能範囲は、168×118mmでiModelaより、だいぶ大きくなります。
【特徴〜お薦めのポイント】
(1)ガーバーデータから切削パターン用のNCデータを生成するソフトが付属
(2)装置制御用のパソコンとUSB接続
(3)プレッシャーフット機構を採用
(4)価格 198,000円(税込)2014年1月現在
(5)組立キットでの販売
さて上記のお薦めのポイントについて、説明していきたいと思います。
(1)ガーバーデータから切削パターン用のNCデータを生成するソフトが付属
まず切削基板の加工用データ(NCデータと呼ばれるデータフォーマット)をガーバーデータから生成するソフトが付属しているので、ツールパス自体を自分で用意する必要がありません。
(2)装置制御用のパソコンとUSB接続
未だパラレルポート接続の加工装置もありますので、USB接続はポイントが高いです。
(3)プレッシャーフット機構を採用
切削基板は、基板の反りや加工ステージの水平度に非常に弱いという特色があります。プレッシャーフット機構は、これらを自動的に補正してくれる機能と言えます。これがないと、基板のクオリティは操作する人の器用さにも大きく左右されます。(もっとも機能があっても左右されるかも知れませんが)
(4)価格 198,000円(税込)2014年1月現在
正直、CNCフライスを自力で改造するより、お買い得だと思います。改造自体に喜びを感じる人以外には、こちらがお薦めです。
(5)組立キットでの販売
完成品ではなく、組立キットです。説明書を読んで自分で組み立てる必要があります。落ち着いて進めて行けば問題なく完成することが出来ると思いますが、不器用な人には少々つらいかも知れません。
前製品のBlack IIしか組立および使用経験がありませんが、次の機会に購入を検討する場合は、第一候補になるでしょう。切削基板加工だけではなく素材の加工もしたい方には、アルミなども加工可能なCNCのモデルもありますので、そちらを選択した方が無難です。また素材や中古計測器など、その他の商品も幅広く扱っていますので、いちどホームページを訪問してみては、いかがでしょうか?
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