アナログIC超優良企業! リニアテクノロジー

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今まで「ものづくり」に関するショップを何回か紹介してきましたが、今回からは、「ものづくり」に必要な部品やユニークな最終製品を創っている企業も取り上げていきたいと思います。今回は、その第1回として、米のリニアテクノロジー社を取り上げたいと思います。

リニアテクノロジー社とは?

リニアテクノロジー社は、米国カリフォルニア州のミルピタス市に本社を置く高性能のアナログIC(半導体)を設計、製造、販売する企業です。
同社の基本スタンスは、高付加価値で高利益率の製品をビジネスの中心に据えることです。

アナログICの特徴と市場

アナログICは、デジタルICほど設計の自動化がなされておらず、個々のエンジニアの経験や知識や開発組織全体の技術力に左右されやすい傾向があります。
現在アナログICの市場では、産業計測および車載市場が最も急速に成長しており、世界半導体市場統計では、2010 年から2012 年の3年間のアナログIC の平均年間成長率は7% と報告されていますが、内訳を見ると、産業計測と車載市場での成長率はそれぞれ12.8% と22.6% となっています。
リニアテクノロジーは、2001年頃から、この分野への舵取りを始め、現在では、両分野で売り上げの約60%を占めています。
1990年代後半から2000年代前半は、ノートPCや携帯電話機の民生市場が成熟しはじめ価格競争が始まる転換期でしたが、同社は市場の変化を捉えて非常に上手くビジネスの転換を果たしたと言えるでしょう。ちなみに一般民生市場の同社の売り上げは最盛期の1/20程度までに減少しているそうです。

リニアテクノロジーの経営状況

リニアテクノロジー社の2013年6月期の決算を見てみましょう。

2013年6月度 リニアテクノロジー社の決算概要
純収入 1,282
営業利益 573
純利益 406
営業利益率 44.7%
総資産利益率 20.6%
売上高利益率 31.7%
総資産 2,098
株主資本 981
(単位)百万米ドル

営業利益率が、約45%とすばらしい数字になっています。一言で言えば、粗利の取れるビジネスが出来ているという事になるでしょう。

参考までに、日本の代表的な半導体(IC)企業であるルネサスエレクトロニクス社の決算も見てみましょう。

2014年3月度 ルネサス エレクトロニクス社の決算概要
売上高 8,330
営業利益 676
経常利益 586
純利益 -53
営業利益率 8.1%
総資産利益率 〜
売上高利益率 〜
総資産 7,860
株主資本 2,206
(単位)億円

こちらの営業利益率は、約8%です。これは見方を変えると、同じ利益を出すのに5倍以上の製品売上が必要という事になります。同じ半導体企業ですが粗利がとれる製品分野に強い企業とそうでない企業で大差がついてしまうと言えるでしょう。

強い「ものづくり企業」をつくるヒント

リニアテクノロジーの製品やビジネスから、強い「ものづくり企業」をつくる次の様なヒントが見えてくるではないでしょうか。

(1)高収益が得られる製品は時代と共に移り変わる。
(2)高収益を保つ様に製品ポートフォリオを組み替えていくのが製造業の経営
(3)参入企業が増え潜在成長率が鈍化した分野では、いずれ収益確保が難しくなる

リニアテクノロジーは、創業してから三十数年ですので、日本からも、このように強い「ものづくり企業」が続々と生まれてほしいものです。

リニアテクノロジー社HP(日本)
→その他の「ものづくり」企業情報

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