オリジナルマインドから鋼材の加工も可能な個人向けCNC加工機、Kit Mill AST200が発売されました。
なお個人向けと書いていますが価格帯が個人にも手が届く範囲という意味で、性能面で仕事に使えないという訳ではありません。
オリジナルマインドのCNC加工機ラインナップ
Kit Mill AST200の発売により、エントリー、フラッグシップ、最上級モデルと回路基板専用機を含めて計4機種のラインナップとなりました。
個別の製品仕様などは別の機会に取り上げたいと思いますので、ここでは簡単に、価格、ストローク(加工可能範囲の目安)および対応している加工材を見ていく事にします。
Kit Mill AST200
価格(税込):638,000円
ストローク:X軸=215 Y軸119 Z軸=103 mm
加工材:鋼材まで可能
Kit Mill RD300/420
価格(税込):
・RD300:328,000円
・RD420:398,000円
ストローク:
・RD300:X軸=224 Y軸=304 Z軸=67mm
・RD420:X軸=224 Y軸=424 Z軸=67mm
加工材:アルミ、真鍮まで可能
Kit Mill BT100/200
価格(税込):
・BT100:138,000円
・BT200:178,000円
ストローク:
・BT100:X軸=154.2 Y軸=104.6 Z軸=50mm
・BT200:X軸=154.2 Y軸=204.6 Z軸=50mm
加工材:アルミ、真鍮まで可能
Kit Mill CIP100
価格(税込):228,000円
ストローク:X軸=190 Y軸=146 Z軸=39mm
加工材:ベークライト生基板、樹脂
(注意)価格は全て、2014年9月現在のもの
なお、オリジナルマインド社の製品で一つ留意すべき事は、全て組立キット(部品提供のみ)であるという事です。同社のIDが発行されると丁寧なオンラインマニュアルを参照できる様になりますので、その解説に従って組立を行う事になります。
どの製品を選べば良いのか?
まず、鋼材など固い部材の加工を目的としている人は、Kit Mill AST200となります。逆にCNC加工機に触れるのが初めてで、加工材もアルミ程度までなら、エントリーモデルのKit Mill BT100/200でしょう。また、ある程度の性能と価格のバランスを求める中級者には、フラッグシップモデルと言えるKit Mill RD300/420が適しています。
ストロークについては、2種類用意されているモデルがありますが、設置場所に困らない限りは、大きいストロークの製品の方が良いと思います。
また回路基板加工を行いたい方は、専用機のKit Mill CIP100がお薦めです。回路基板加工が効率的に行える専用の機構を備えていますので、こちらが断然便利です。この製品については、記事「個人向け基板加工機の決定版! オリジナルマインド製 KitMill CIP100」で取り上げていますので、参考にしてみて下さい。
まとめ
オリジナルマインドのCNC加工機は、「ものづくり」をする人々にとって、非常に便利なアイテムと言えるでしょう。試作加工は外注の業者に委託して試作する事も可能ですが、浮かんだアイディアを、すぐに数個試作する場合は、CNC加工機での自作が時間および費用の面で有利と言えます。
なおオリジナルマインド社については、記事「ものづくりの楽しさと夢を提供するオリジナルマインド」で紹介していますので、そちらも是非ご一読くさだい。
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