LTspiceの解析設定は、SPICE Directiveを回路図中に配置する事で行います。
アイコンによる解析設定
“Spice Directive”アイコンをクリックします。なおアイコン類の配置については、記事「LTspice入門:インターフェース」を参照して下さい。
“Edit Text on the Schematic”メニューが表示されます。Spice Directiveの場合は、”How to netlist this text”で”SPICE directive”が選択されています。
入力フィールドに、SPICE Directiveを記述して、”OK”ボタンをクリックします。
SPICE Directiveを配置するモードになります。
配置場所で左クリックすると確定します。
“Edit”メニューによる解析設定
SPICE Directiveの配置は、”Edit”メニューの”Spice Directive”からも行えます。
(Edit Menu)
操作手順は、アイコンの場合と変わりありません。
“Simulate”メニューでの解析設定
Windows版のLTspiceには、SPICE Directiveの入力補助があります。SPICE Directiveの構文を詳しく知らなくても、入力欄に数値を記入する事で、SPICE Directiveを自動で作成してくれます。
“Simulate”→”Edit Simulation Cmd”
で入力補助のメニューが表示されます。
“Edit Simulation Command”のメニューが表示されます。
(Edit Simulation Command)
解析の種類により複数のタブに判れています。順に見ていく事にします。
DC operating pointの設定
DC動作点の解析を行います。
(DC op pnt Settings)
.opと記述するだけなので、設定メニューはありません。
DC Transferの設定
DC伝達関数を求めます。
(DC Transfer Settings)
以下の設定項目があります。
Output:出力ノード
Source:入力ノード
Noise 解析の設定
ノイズ解析を行います。
(Noise Settings)
以下の設定メニューがあります。
Output:出力信号
Input:入力信号
Type of Sweep:
スイープタイプ。Octave、Decade、Linear、Listから選択します。
スイープ間隔:
スイープタイプにより変わりますので、必要に応じて設定します。
Number of points per Octave:Type of Sweep=Octabe
Number of points per Decade:Type of Sweep=Decade
Number of points:Type of Sweep=Linear
Type of Sweep=Listの場合は、設定はありません。
スイープ範囲:
Type of Sweep=Listの場合は、設定はありません。
Start Freqeuncy:開始周波数
Stop Frequency:終了周波数
DC スイープ解析の設定
DCスイープ解析を行います。3つまでスイープする電源を指定できます。
(DC sweep Settings)
以下の設定メニューがあります。
Name of 1st/2nd/3rd Source to Sweep:
スイープするDC電源(名前)を指定します。
Type of Sweep:
スイープタイプ。Linear、Octave、Decade、Listから選択します。
スイープ範囲
Type of Sweep=Listの場合は、設定はありません。
Start Value:開始値
Stop Value:終了値
スイープ間隔:
スイープタイプにより変わりますので、必要に応じて設定します。
Increment:Type of Sweep=Octave
Number of points per Octave:Type of Sweep=Octave
Number of points per Decade:Type of Sweep=Decade
Type of Sweep=Listの場合は、設定はありません。
AC解析の設定
AC解析を実施します。
(Ac Analysis Settings)
以下の設定メニューがあります。
Type of Sweep:
スイープタイプ。Octave、Decade、Linear、Listから選択します。
スイープ間隔
スイープタイプにより変わりますので、必要に応じて設定します。
Number of points per Octave:Type of Sweep=Octave
Number of points per Decade:Type of Sweep=Decade
Number of points:Type of Sweep=Linear
スイープ範囲
Type of Sweep=Listの場合は、設定はありません。
Start Freqeuncy:解析を開始する周波数
Stop Frequency:解析を終了する周波数
過渡解析の設定
過渡解析を行います。
(Transient Settings)
以下の設定メニューがあります。
Stop Time:解析終了時間
Time to Start Saving Data:データ保存開始する時間
Maximum Timestep:時間間隔の最大値
– オプション項目 –
チェックの有無で指定します。
Start external DC supply voltage at 0V:
外部電源を0Vの初期値に設定します。
Stop simulating if stedy state is detected:
定常状態に達して変化しない場合、シミュレーションを停止します。
Don’t reset T=0 when steady state is detected:
Time=0の時は定常状態でも上記の適用はしません。
Step the load current source:
電流源をステップ変化させます。
Skip Initial operating point solution:
DC動作点の解析(.op)を省略します。
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