LTspiceのSPICE設定は、”Control Panel”から行えます。
“Control Panel”の”SPICE”タブを選択します。
(Control Panel→SPICE)
以下の様な設定項目があります。”Reset to Default Values”で、LTspiceのデフォルト設定に戻す事が出来ます。
Default Integration Method
数値積分の計算方法を指定します。デフォルトは、”modified trap”です。
trapezoidal
・計算速度と精度がより高いが、時折、収束しない事もある。
・マクロで記述された回路の場合、特に収束しにくい。
modified trap
・デフォルトの計算アルゴリズムで、計算速度と精度の面で優れる。
Gear
・modified trap に比べて収束しやすいが精度面では劣る。
・パワー系の回路やインダクタを含みスイッチングする様な回路に適する。
Default DC solve strategy
Noopiter
Operating Pointの計算をスキップして、Gmin Steppingに直接進みます。
Skip Gimin Stepping
Gmin Steppingを省略します。
Engine
Solver:Normal/Alternate
使用する”Solver”を指定します。LTspiceは、”Normal Solver”と”Alternate Solver”の2つの”Solver”を用意しています。
“Alternate Solver”は、丸め誤差を抑えた微分スパース行列を使用し、計算速度は、”Normal Solver”の約半分ですが、約1,000倍の内部精度があります。
Max threads:1/2
使用しているパソコンのOSとCPUでサポートされる、スレッドの最大数を指定します。実際のシミュレーションにおけるスレッド数は、回路の性質に依存します。LTspiceは、シミュレーションを高速にするために、それらを超えたスレッドを占有しません。
Matrix Compiler:object code/pseude code/(none)
“Matrix Compiler”を指定します。オブジェクト・コード、疑似コード、無から選択します。
精度や収束関係のオプション
Gmin
“the minimum semiconductor junction conductance”最小コンダクタンス値を指定します。
Abstol
“absolute current error tolerance”絶対電流精度を指定します。
Reltorl
“the relative error tolerrance”相対精度を指定します。
Chgtol
“the charge tolerrance”電荷精度を指定します。
Trtol
“the transient error tolerrance”過渡精度を指定します。
Volttol
“the absolute voltage tolerance”絶対電圧精度を指定します。
Sstrol
“the error tolerance for the for steady state detection of the SMPS ICs from LTC”を指定します。
MinDeltaGmin
“adaptive gmin stepping”の限界値を指定します。
Acccept 3K4 as 3.4K
3K4の様な記述を3.4Kと解釈します。
No Bypass
“solution bypass algorithm”をオフにします。
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