Atmel Studio入門:AVR Studioからの移管

今回は、旧開発環境のAVR StudioからAtmel Studioへの移管について、取り上げたいと思います。

旧開発環境からの移植性

旧開発環境は、Atmel社独自のIDEで比較的動作も軽快で使いやすかったので、慣れ親しんだ方も多いかと思います。それに対して、現開発環境のAtmel Studioは、Microsoft社のVisual Stduioがベースになっており、より一般的なインターフェースになっています。
さて旧来の開発環境からの移管ですが、同じGCCプロジェクトならば、ソース・レベルの互換性は保たれており、手間のかかる手直しは、ほぼ必要ありません。
また、”File”→”Import”を選択すると、
・AVR32 Studio Project
・AVR Studio 4 Project
をインポートする事が可能です。

(File→Import)
ast_from_avr_studio_1

旧開発環境のプロジェクト・ディレクトリと変換先のプロジェクト・ディレクトリを指定して、”Convert”を選択すれば、プロジェクトの移植作業を進めていく事が出来ます。

(File→Import→AVR Studio 4 Project…)
ast_from_avr_studio_2

まとめ

Atmel Studioの場合、同じGCCプロジェクトならば、旧開発環境からの移植性は高いと言えます。Atmel Studio 6 リリース時は、バグなどもあり若干、ソースコードの手直しなどが必要になるケースも見られましたが、現在は安定していると思います。(なお移植について何か問題が見つかった場合は、easy laboでも取り上げたいと思います。)
以上の様に、開発環境をAtmel Studioへ移管するのは、それほどハードルの高い作業ではありません。Atmel Studioの使用方法については、下記のリンクにまとめてありますので、是非とも参考にして頂けたらと思います。

→その他のAtmelマイコン関連情報

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