Linear Technology社のArduino互換機、Linduinoを今回は取り上げたいと思います。
Linduinoとは?
Linduinoは、Linear Technology社が提供するArduino UNO互換機です。その最大の魅力は、何といってもLinear Technology社の豊富なIC製品に対応したサンプル・スケッチやドライバ・ライブラリが数多く提供されている事でしょう。つまり、Linear Technology社のICとLinduinoの組み合わせで、試作を行えば、開発工数を大幅に短縮する事が可能となる訳です。
Linduinoハードウエアの特徴は、次の通りです。
(1) Linduinoマイコン周辺回路とUSB端子がLTM2884CYで絶縁されている。
(2) USBシリアル変換ICに、FT232RLを使用。(USB VID必要無)
以上の点がArudino UNOと比べた大きな違いですが、Arduino IDEから見た場合に、大きな差異はありません。
Linduinoの入手
Linduinoのハードウエアは、Linear Technology社のサイトで直接購入するか、国内代理店を通じて入手する事が出来ます。
Linear Technology: Purchase/DC2026C
記事執筆時点では、Linear Technologyのサイトからの直接購入で、価格はUS 75$となっています。なお、Digikey等でも入手可能な模様です。
Digikey(Japan): DC2026B-ND
Digikey(Japan): DC2026B-KIT-ND
DC2026B-KIT-NDの方は、Linduinoに接続できるLinear Technology社ICのボードが付属しています。
まとめ
Linduinoは、ラピッド・プロトタイピングに非常に役立つアイテムです。Linear Technology社は、マイコンを製品ラインナップに持っていませんので、この様なアプローチで拡販を図っていると考えられます。今後は、マイコン製品のラインナップを持っている競合他社も含めて、サンプル・コード/ドライバを提供していくというムーブメントが続いていくと予想されます。開発側から見ると、非常に良い時代が到来したのではないでしょうか。なお、Linduinoに関する情報や設計データは、下記リンク先から入手可能です。
Linear Technology: Solutions/Linduino
次回以降では、Linduino開発環境の構築等も取り上げていきたいと思います。
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