Linear Technology社の提供するArduino互換機、Linduino開発環境の構築方法を解説します。
開発環境の構築方法は、次の2つがあります。
(A)インストーラーで自動セットアップを行う。
(B)マニュアルでセットアップを行う。
Arduino本家の開発環境を使用したい方も多いと思いますので、この記事では、(B)のマニュアルによるセットアップ方法について解説していきます。なお以降の内容は、Windows PCにおける開発環境構築の手順となります。
Linduino開発環境のセットアップ
Linduino開発環境のマニュアル・セットアップは、次の手順で行います。
(1)LTSketchboo.zipを、www.linear.com/docs/43958、あるいは下記リンクの”Downloads”タブからダウンロードします。
Linear Technology: Solutions/Linduino
この圧縮ファイルには、ライブラリやサンプル・コード等、必要なファイル群が含まれています。
(2)上記、LTSketchbook.zipをLinduinoのワーキング・ディレクトリに解凍します。ここで開発作業する事になりますが、”My Documents”や、”C:”下の任意のディレクトリで構いません。
(3)Linear Technlogyが提供するソフトウエア、QuikEvalをインストールします。QuikEvalは、下記リンクから入手可能です。
Linear Technlogy: Desing Support/Software
QuikEvalは、Linear Technlogy社のデモ・ボードをPCに繋いで評価する際に使用するソフトウエアです。ソフトウエアと共に、FTDI社ICの為のUSBドライバーがインストールされます。Arduino IDEにも同ドライバーが含まれていますが、Linear Technology社は、QuikEvalに同胞されているドライバーの使用を推奨していますので、こちらを使用する方が無難です。
QuikEvalのインストールは、指示に従って進めて行けば終了しますが、途中にパソコンにボードを接続する様に促される場合がありますので、その場合は指示に従います。またインストールが終了したらQuikEvalを終了しておきます。
なお、QuikEvalはアップデートされる事があるので、QuikEvalメニューのTools → Update Programから更新を行っておきます。以上の作業を次以降の作業前に必ず完了しておきましょう。
(4)上記の作業が終了したら、Arduino IDEを入手します。ダウンロードは、Arduino本家か、Linear Technology社のサイトから行えます。
Arduino: Downloads
Linear Technology: Solutions/Linduino
入手したファイルで、Arduino IDEをインストールすれば、開発環境の構築は、ひとまず終了となります。なお、Arduinoの開発環境構築については、記事「Arduino入門:Windows版の開発環境インストール」で詳しく解説していますので、そちらを参照して作業を進めて下さい。
Arduino IDEの環境設定
開発環境の構築終了後、Linear Technologyの提供するドライバやスケッチを利用する為の設定を、Arduino IDE側で行います。環境設定の「スケッチを保存する場所」に、前節(2)で作成したワーキング・ディレクトリを指定します。この手順は、記事「Arduino入門:環境設定」で詳しく解説していますので、そちらを参照して下さい。
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