Eagle Ver.7で、回路図シンボルを新規作成する方法について解説します。
この記事は、記事「Eagle 7入門:ライブラリ-デバイスの新規作成」で解説した、新規にデバイスを作成していく手順、
(1)ライブラリ作成に必要な情報を集める
(2)新しいシンボルを作成する
(3)新しいパッケージを作成する
(4)新規デバイスを作成して上記のシンボルとパッケージを登録する
の(2)に該当します。
ライブラリに新規シンボルを作成する
まずライブラリに新規シンボルを作成します。ウインドウ上部のSymbolアイコンをクリックします。
Editメニューが表示されます。New欄に新規作成するシンボル名を記入してOKボタンをクリックします。この例では、OP_NJU77701と設定しています。
新規作成するか確認されるので、Yesボタンをクリックして先に進みます。
新規シンボルが追加され、編集ウインドウが表示されます。
以上で、シンボルを描画していく準備が整いました。
シンボルの描画
シンボルを描画していきます。ここで例として取り上げているNJU77701は、オペアンプなので、通常よく見る三角形のシンボルを描いていきます。ウインドウ左側のWireボタンをクリックします。
この時、ウインドウ上部に、Wire描画モードの設定が表示されます。
シンボルの外形を描画していきます。左クリックで開始と方向転換、ダブルクリックで終了になります。基本的な操作方法は回路図やボード図のWireの操作方法と同様です。
ダブルクリックで、線画を終了します。
以上の操作を繰り返してシンボルの外形を完成させます。
ピンの配置
シンボルの外形を書き終わったら、次にピンを配置します。ウインドウ左側のPinアイコンをクリックします。
この状態では、ウインドウ上部にピン形状などの設定が表示されます。
ピンを回転に関する設定です。
ピンの形状に関する設定です。
ピンの長さに関する設定です。
PAD/Nameを表示するかの設定です。
(Pin Settings: Display pad name)
ピンの属性、入力/出力等の設定です。
ピンの詳細設定は、ウインドウ左側のInfoアイコンをクリックして行います。
Propertiesメニューが表示されます。必須項目はピン名Nameです。その他は必要に応じて設定しておきます。
以上の作業を繰り返し、全てのピンを配置、設定していきます。
テキストの配置
シンボルは、最低限ピンが配置されていれば問題ありませんが、設計する際に判りやすいようにテキストも配置できます。テキストの配置は、ウインドウ左側のTextアイコンをクリックして行います。
テキストを記入するウインドウが表示されます。任意の文字列を入力します。
任意の場所にマウスを移動して左クリックするとテキストが配置されます。
テキスト挿入モード中、ウインドウ上部に設定メニューが表示されます。
テキストのサイズ設定です。
テキストのRatio設定です。
テキストの回転設定です。
テキストの反転設定です。
テキスト配置後、詳細設定は、Infoボタンをクリックして行います。
グリッド設定
ボード図同様、グリッド設定も可能です。Gridアイコンをクリックして、設定を行います。
グリッド設定のメニューが表示されます。この例では、0.1インチにグリッドを設定しています。
シンボルの表示画面です。
この例では、0.05インチにグリッドを設定しています。
(Symbol Window: 0.05inch grid)
作業しやすいグリッドに切り替えて作業を行います。
オブジェクトの移動
テキストや描画オブジェクトの移動は、回路図やボード図の操作と同様です。
オブジェクトの移動は、ウインドウ左側のMoveアイコンをクリックして行います。
移動させたいオブジェクトを左クリックします。
(Left-click to select object to move)
もう一度、左クリックすると位置が確定します。
以上の操作を繰り返してシンボルを仕上げていきます。
作成が完了したらSaveアイコンをクリックして保存しておきます。
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