Eagle 7 Mac版:回路図のバス配線

Eagle 7 Mac版の回路図で、Bus(バス)配線を使用する方法について解説します。

Bus(バス)配線とは?

Bus(バス)とは配線の集まりで、信号線が多い場合等には、複数の配線をまとめてシンプルに表記すること事ができるので良く利用されます。

Eagle Ver.7のBus(バス)配線

Eagle 7 Mac版でバス配線を行う場合、ウインドウ左側のBusアイコンをクリックします。

(Eagle 7 Mac: Bus Icon)
eagle7_mac_sch_bus_1

WireやNet配線と操作方法は同じで、左クリックでバス配線を開始します。

(Left-click to start bus wire)
eagle7_mac_sch_bus_2

バスを配線していきます。バス配線は、通常の配線と一目で区別できる様に、通常配線から線種や色が変更されています。

(Drawing Bus)
eagle7_mac_sch_bus_3

バス配線開始後は、左クリックでバス配線の頂点(曲がる箇所)を指定できます。またダブルクリックでバス配線を終了します。操作方法自体は、通常配線と変わりありません。

(Left-click to draw bus wire/double-click ends bus)
eagle7_mac_sch_bus_3_a

バス配線が通常配線と大きく異なるのは、Nameコマンドでバス線の設定をする必要がある点です。

(Example)
eagle7_mac_sch_bus_4

Nameアイコンをクリック後、バス線を左クリックします。

(Eagle 7 Mac: Name Icon)
eagle7_mac_sch_bus_5

Nameの設定ウインドウが表示されます。

(Name)
eagle7_mac_sch_bus_6

バスの名前とバスが何本の配線の集まりかを表すインデックスを設定します。

(Bus Name[0..N])
eagle7_mac_sch_bus_7

バスを記述するフォーマットは、次の通りです。

Bus Name[LowestIndex..HighestIndex]

インデックスは、0から511の値を使用する必要があります。
0 <= LowestIndex <= HighestIndex <= 511 上記の例では、PC[0..5]と設定して、6本の配線からなるバスを構成しています。

Bus(バス)に接続する通常配線

バス配線は、いわば略式の配線ですから、何処かで通常の配線に戻す必要があります。Net配線でバスから特定の配線を引き出す事になりますので、Netコマンドを使用します。

(Eagle 7 Mac: Net Icon)
eagle7_mac_sch_bus_8

この例では、マイコンのポートPC0からNet配線をBus配線へ接続しています。

(Drawing Net)
eagle7_mac_sch_bus_9

通常の配線をバスに接続すると、バスを構成する配線の内のどれを選択するかメニューが表示されます。

(Select Bus Signal)
eagle7_mac_sch_bus_10

この例では、PC0を選択して配線を終了しています。

(Bus and Wire)
eagle7_mac_sch_bus_11

実際のバス名(配線名)になっているかを確認するには、Labelコマンドが便利です。

(Eagle 7 Mac: Label Icon)
eagle7_mac_sch_bus_12

バスから分岐した配線にLabelを配置してみます。PC0が選択されている事を確認できます。

(Place Label)
eagle7_mac_sch_bus_13

この例では、同じ手順でバス配線を用いてマイコンのポートとピンヘッダへ接続しています。

(Example)
eagle7_mac_sch_bus_14

ボード図でのBus(バス)

バス配線は、ボード図において通常の配線と同じ様に扱われます。次のボード図は、先ほどの回路にに対応したものです。

(Board)
eagle7_mac_brd_bus_1

ボード図では実際に配線パターンを描画しますので、バス配線は、あくまで回路図表記を簡潔にする仕組みと言えます。

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