Mac版 LTspiceのコントロールパネルでは、様々な設定を行う事ができます。コントロールパネルには、6つのタブがあり各カテゴリの設定メニューがありますが、今回は、Hacksタブについて取り上げていきたいと思います。
コントロールパネルは、Control Panelのアイコンから開く事ができます。なお、アイコンやメニューについては、記事「LTspice入門:Mac版のインターフェース」を参照して下さい。
コントロールパネルのHacksタブは、次の様な画面となっています。
Don’t temperature scale JFET Isr
Linear Technology社のプログラム開発用の項目で、通常デフォルトのままで使用します。
Supply a minimum inductor damping if no Rpar is given
この項目にチェックを入れて有効化すると、ダンピング抵抗のないインダクタに自動的に並列にダンピング抵抗が挿入されます。この事によりシミュレーションの収束性が向上します。
Always default inductor Rser to zero
この項目にチェックを入れて有効化すると、全てのインダクタのRserのデフォルト値が0に設定されます。
Use the clock to reseed the MC generator
この項目にチェックを入れて有効化すると、モンテカルロ解析等で乱数を発生するときのシードに時刻を使用します。同じシミュレーションを繰り返し実行する場合、この項目が有効でないと、シードが変化せず毎回同じ結果となってしまうので、注意が必要です。
Minimun shunt to main capacitance ratio
Linear Technology社のプログラム開発用の項目で、通常デフォルトのままで使用します。
なお、以上の項目は、Reset to Default Valuesボタンをクリックすることで、デフォルト設定に戻す事ができます。
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