LPCXpressoでデバッグアクセスできくなった場合の対処方法をまとめておきます。
何はともあれ、まずはUSBケーブルが確実に接続されているか確認し、代わりのケーブルがあれば使用してみましょう。改善されない場合は、次のケースが考えられます。
考えられるケース
典型的なケースとしては、以下のケースが挙げられます。
(1)MCUのクロック設定が正常に設定されていない
(2)Wachdog Timerが有効にされている
(3)Very Low Power Modeに設定されている
(4)JTAGあるいはSWDピンがOFFに設定されている
デフォルト設定を変えるとこうなっている場合があります。
上記のケースの場合、安全な方法でフラッシュメモリーを書き換える必要があります。
ISP Boodloaderの起動
対処法の一つは、ISP Bootloaderで起動する事です。これにはISPピンを使用しますが、ピンの割り当ての一例は以下の様になっています。
ISPピンの割り当て例
PIO0.1:LPC11xx and LPC13xx
PIO2.10:LPC17xx
手順
(1) ISPピンをGNDに接続します。
(2) RSTピンをGNDに接続します。
(3) RSTピンをV33に接続します。
(4) ISPピンをV33に接続します。
上記のISP bootloaderがロードされるとデバッグピンが復帰します。
(備考)
上記以外の幾つかのLPCXpressoでは、ISPピンが2つ使用する製品がありますが、詳しくはマニュアルを参照して下さい。
“Vector catch”オプションを有効にする
もう一つの対処法は、”Vector catch”を有効にする方法です。”Vector catch”は、LPCXpresso IDEのオプションで、プロジェクトエクスプローラーで任意のプロジェクトを右クリックして表示されるメニューで、”Launch Configurations”→”Edit current”を選択します。
“Debug Configurations”のメニューが表示されますので、”Debugger”タブを選択します。
“Debugger Option”の”Target configuration”タブ中にある、”Vector catch”の”Value”を”true”に設定します。
(備考)
既に”Vector catch”が”true”に設定されている場合は、この方法は使用できません。
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