Eagleの最新版、Version 7がリリース

2014年7月、Eagleの最新バージョン7がリリースされました。

少し遅くなってしまいましたが、Eagleの最新バージョン7を、今回は取り上げたいと思います。なお、フリーのPCB CADであるEagleについて知りたい方は、記事「フリーのPCB CAD: Eagle」を参照下さい。

Eagle バージョン7の変更点

Eagleのバージョン7で大きく変更された点を順に見ていく事にします。

(1)GUIの刷新
アイコンなどの見た目が大きく変わりました。全体的にモダンで明るい色調に変わっていますが、アイコンやメニュー配置といったユーザー・インターフェースは、戸惑うほどの変更はありません。

(2)オートルーターの強化
オートルーター(自動配線)の機能が強化されています。マルチスレッドへの対応と”TopRouter”と呼ばれる新しい自動配線アルゴリズムを選択できます。

(3)階層設計
バージョン7では、階層設計に対応しました。これは、PCB設計においては一番大きな変更点と言えるでしょう。機能ブロック単位の設計作業が可能になり、効率的に作業を進めて行く事ができます。

(4)IDF形式の出力をサポート
IDF(Intermediate Data Format)の出力がサポートされました。これによりメカCADで、部品の大きさや配置をチェックする事が出来ます。

Eagle バージョン7の入手

Eagle バージョン7は、CadSoftのホームページから入手することが出来ます。

CadSoft USA: Welcome to Downloads page

OSは、Windows7/8、Linux、Mac OS X 10.6〜10.9に対応しており、OS間のユーザー・インターフェースも比較的差異がありません。

まとめ

以上、Eagle バージョン7の大きな変更点を見てきましたが、PCB設計上の大きな機能追加は階層設計への対応でしょう。ですが大変残念な事に、フリーのLight Editionでは、この機能はサポート外になります。その他、基本的な操作などは、バージョン6から大きな変更はない様です。easy laboでも、順次バージョン7の使用方法に関する記事を公開していきたいと思います。

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