賞金総額30億円の月面探査レース Google Lunar X PRIZE

2015年12月31日をリミットに、民間組織による月面探査を競う賞金総額30億円の国際賞金レースが開催されている事を、ご存知でしょうか?

X PRIZE財団とは?

レースの名は、”Google Lunar XPRIZE”で、その名から推察できる様に、Googleがスポンサーで、レースを運営しているのが、X PRIZE財団になります。X PRIZE財団は、賞金レースに参加したリンドバークが大西洋横断を成功したことで航空産業が発展したことに着想を得、賞金レースにより産業革新(イノベーション)を起こそうという試みを行っている財団です。
過去には民間による有人弾道宇宙飛行の賞金レース、Ansari X PRIZEも開催し、当時ベンチャー企業であったSpaceShipOneがミッションを達成し、賞金1,000万ドル(約12億円)を手にしています。また、X PRIZE財団は、宇宙開発だけではなく、エネルギー環境分野、探査探検、世界の発展、教育、生命科学等の分野でも産業を発展させるべく活動を行っています。

Google Lunar XPRIZE

さて話を、Google Lunar XPRIZEに戻しますが、ルールの概略は次の通りです。

(1)月面に着陸して500m以上走行する
(2)移動前と移動後に撮影したHD動画等を地球に送信する
(3)以上を民間資金で2015年末までに達成する

レースの賞金ですが、次の様になっています。

1位:課題を最初に達成できたチーム 2,000万ドル
2位:課題を2番目に達成できたチーム 500万ドル
その他の特別賞等:最大400万ドル

2014年末には中間賞の発表等も予定されていますので、最新の情報は、公式サイト“Google Lunar X PRIZE”で確認してみて下さい。なお世界各国のチームが挑戦しているGoogle Lunar X PRIZEですが、日本からもHAKUTOが参加しています。

まとめ

Google Lunar X PRIZEの期間は残り約1年ですので、2015年は熱いバトルが展開されそうです。またX PRIZEでは、今後の賞金レースのテーマ投票や募集を行っていますので、興味のある方は、X PRIZE公式ページを、ご覧になって下さい。賞金レースがきっかけでブレークスルーが起これば、現実社会に大きな影響を与えるイノベーションになるであろうテーマが並んでいますので、そういった観点からも見ても楽しめるサイトです。

→その他のコラム

Sponsored Link