Atmel Studio入門:Atmel JTAG ICE3の使い方

今回は、Atmel社の純正デバッガJTAGICE3の使い方を取り上げたいと思います。

純正デバッガ Ateml JTAGICE3

Atmel JTAGICE3は、比較的古くからあるAtmel純正デバッガで入手性も高く安心して使用できます。

AVR JTAGICE3
【Amazon】Atmel JTAGICE3

参考価格
秋月電子通商:\11,000
Amazon:\14,700

なお、購入の際は必ず購入先のサイトで、価格や送料を確認してください。

Atmel JTAGICE3の付属品

Atmel JTAGICE3には、フラットケーブル先端に取り付けるコネクタ基板が、3個が付属しています。

JTAGICE3付属コネクタ基板
(1)10ピン基板
(2)6ピン基板
(3)6ピン基板(狭ピッチ)

ケーブルは次の2種類が入っています。(B)は、ターゲット・ボードのピン配置に合わせて自由に接続できるタイプです。

JTAGICE3付属フラットケーブル
(A)10線フラットケーブル
(B)10線バラ線(片側がジャンパーケーブル・メス)

コネクタ基板は、上記のフラットケーブル(A)と次の様に組合わせて使用します。

(Atmel JTAGICE3 本体)=(フラットケーブルA)=(コネクタ基板)

なおフラットケーブルのコネクタはガイド付なので、JTAGICE3あるいはコネクタ基板との接続を間違える事はありません。

Atmel JTAGICE3のコネクタ

ターゲットに合わせて、付属しているコネクタ基板を選択します。10ピンおよび6ピンのコネクタ基板のターゲット側のコネクタ(メス)形状は、次の図の様になっており、1ピン側に丸印が印字されています。

(JTAGICE3: Cable Connector)
jtagice3_con_1

上図のコネクタ1ピンを基板側の1ピンに合わせて接続します。基板側のピン配置は次表の様に配置しておく必要があります。

(JTAGICE3: Pin Config., PCB Top View)
jtagice3_pin_1

10ピン構成の場合は、JTAG、ISP、debugWIRE、aWire、PDIに対応できます。

Pin No.JTAGISP/debugWIREaWirePDI
1TCKSCK-PDI_DATA
2GNDGNDGNDGND
3TDOMISODATA-
4VTGVTGVTGVTG
5TMS---
6nSRSTRESET/--
7NC---
8nTRST---
9TDIMOSI--
10GNDGND--

6ピン構成の場合は、ISP、debugWIRE、aWire、PDIに対応できます。

Pin No.ISP/debugWIREaWirePDI
1MISODATAPDI_DATA
2VTGVTGVTG
3SCK--
4MOSI--
5RESET/--
6GNDGNDGND

JTAGICE3を使用したJTAGデバッグ時の接続

以上の様に、JTAGICE3は様々なデバッグ方式に対応していますが、最も使い勝手の良いのは、やはりJTAGです。ですので、JTAGデバッグ時の接続方法を説明しておこうと思います。JTAGデバッグ時は、次の図の様にJTAGICE3とターゲット・デバイスを接続します。

(JTAGICE3: JTAG Wire Settings)
jtagice3_jtag_set_1

もちろんターゲット・デバイスが、JTAGデバッグに対応している必要があります。(ごく稀にTRESET/=TEST RESET/が必要なデバイスが存在します。)
なお、JTAGに次いで使用頻度の高いdebugWIREの接続は、ISPの接続と基本的に同じです。

まとめ

以上が、Atmel JTAGICE3の基本的な使用方法になります。ターゲットとの接続方法を主に説明しましたが、Atmel Studio側の設定方法については、記事「JTAGのデバッグ設定」と、記事「debugWIREのデバッグ設定」を参照して下さい。

→その他のAtmelマイコン関連情報

Sponsored Link