今回は、Atmel社の純正デバッガJTAGICE3の使い方を取り上げたいと思います。
純正デバッガ Ateml JTAGICE3
Atmel JTAGICE3は、比較的古くからあるAtmel純正デバッガで入手性も高く安心して使用できます。
AVR JTAGICE3
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Atmel JTAGICE3の付属品
Atmel JTAGICE3には、フラットケーブル先端に取り付けるコネクタ基板が、3個が付属しています。
JTAGICE3付属コネクタ基板
(1)10ピン基板
(2)6ピン基板
(3)6ピン基板(狭ピッチ)
ケーブルは次の2種類が入っています。(B)は、ターゲット・ボードのピン配置に合わせて自由に接続できるタイプです。
JTAGICE3付属フラットケーブル
(A)10線フラットケーブル
(B)10線バラ線(片側がジャンパーケーブル・メス)
コネクタ基板は、上記のフラットケーブル(A)と次の様に組合わせて使用します。
(Atmel JTAGICE3 本体)=(フラットケーブルA)=(コネクタ基板)
なおフラットケーブルのコネクタはガイド付なので、JTAGICE3あるいはコネクタ基板との接続を間違える事はありません。
Atmel JTAGICE3のコネクタ
ターゲットに合わせて、付属しているコネクタ基板を選択します。10ピンおよび6ピンのコネクタ基板のターゲット側のコネクタ(メス)形状は、次の図の様になっており、1ピン側に丸印が印字されています。
上図のコネクタ1ピンを基板側の1ピンに合わせて接続します。基板側のピン配置は次表の様に配置しておく必要があります。
(JTAGICE3: Pin Config., PCB Top View)
10ピン構成の場合は、JTAG、ISP、debugWIRE、aWire、PDIに対応できます。
Pin No. | JTAG | ISP/debugWIRE | aWire | PDI |
---|---|---|---|---|
1 | TCK | SCK | - | PDI_DATA |
2 | GND | GND | GND | GND |
3 | TDO | MISO | DATA | - |
4 | VTG | VTG | VTG | VTG |
5 | TMS | - | - | - |
6 | nSRST | RESET/ | - | - |
7 | NC | - | - | - |
8 | nTRST | - | - | - |
9 | TDI | MOSI | - | - |
10 | GND | GND | - | - |
6ピン構成の場合は、ISP、debugWIRE、aWire、PDIに対応できます。
Pin No. | ISP/debugWIRE | aWire | PDI |
---|---|---|---|
1 | MISO | DATA | PDI_DATA |
2 | VTG | VTG | VTG |
3 | SCK | - | - |
4 | MOSI | - | - |
5 | RESET/ | - | - |
6 | GND | GND | GND |
JTAGICE3を使用したJTAGデバッグ時の接続
以上の様に、JTAGICE3は様々なデバッグ方式に対応していますが、最も使い勝手の良いのは、やはりJTAGです。ですので、JTAGデバッグ時の接続方法を説明しておこうと思います。JTAGデバッグ時は、次の図の様にJTAGICE3とターゲット・デバイスを接続します。
(JTAGICE3: JTAG Wire Settings)
もちろんターゲット・デバイスが、JTAGデバッグに対応している必要があります。(ごく稀にTRESET/=TEST RESET/が必要なデバイスが存在します。)
なお、JTAGに次いで使用頻度の高いdebugWIREの接続は、ISPの接続と基本的に同じです。
まとめ
以上が、Atmel JTAGICE3の基本的な使用方法になります。ターゲットとの接続方法を主に説明しましたが、Atmel Studio側の設定方法については、記事「JTAGのデバッグ設定」と、記事「debugWIREのデバッグ設定」を参照して下さい。
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