BSDライセンスの概要

BSDライセンス(Berkeley Software Distribution License) は、フリーソフトウェアで使われているライセンス体系のひとつで、カリフォルニア大学によって策定され、同大学のバークレー校の研究グループ、Computer Systems Research Groupが開発したソフトウェア群などで採用されています。

幾つかの種類があるBSDライセンス

BSDライセンスには幾つか種類があり、ライセンスの条項数によって区別されていますが、共通した考え方は、次の2つです。

1.再配布時に著作権表示を残す
2.無保証

それでは、各BSDライセンスの違いについて見ていく事にしましょう。

旧BSDライセンス(4条項BSDライセンス)
当初制定されたBSDライセンスは、旧BSDライセンス(Original BSD License) あるいは、4条項BSDライセンス(4-clause BSD license) と呼ばれています。これは、派生物には初期開発者を表示すること(宣伝条項)が条件として盛り込まれていたためです。

修正BSDライセンス(3条項BSDライセンス)
旧BSDの宣伝条項はGPLにはない規定であり、「制限の追加」となる為、GPLとの共存が出来ません。この問題を解消するため、1999年7月に宣伝条項のないライセンスである修正BSDライセンス(New BSD License)あるいは、3条項BSDライセンス(3-clause BSD license)と呼ばれるものが策定され、同時に旧BSDライセンスは廃止されました。

2条項BSDライセンス
上記に加え更に「書面上の許可なく開発者の名称を派生物の推奨や販売促進に使用しない」という条項を削除した、2条項BSDライセンス (2-clause BSD license) も制定されています。FreeBSDおよびNetBSDオペレーティングシステムで採用されており、OpenBSDで利用されているISCライセンスとも互換性があります。

BSD(3-Clause)ライセンスの注意事項

実際に、修正BSDライセンス(3条項BSDライセンス)のソースコードを作成する際の注意事項をまとめておきます。

【義務】
・著作権情報の表示

【許可】
・商用利用
・修正および(再)配布
・サブライセンス

【禁止事項】
・トレードマークの使用

【その他】
・無保証(ソースコード作成者の免責)

ライセンスとしては、制約が非常に緩いものになっています。

→その他のRapid Prototyping関連情報

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