Eagelの使い方:ボード図の作成

これまでEagleの回路図の使い方を説明してきましたが、今回からボード図(基板パターン)の設計を取りあげていきたいと思います。
Eagleのページに関連情報がまとめてありますので、回路図の使い方が良く判らない方は、そちらをまずご覧下さい。

回路図からボード図を生成する

ボード図の作成ですが、作成した回路図から雛形を生成する事ができます。回路図の説明で作成した下図の回路に対応するボードを生成してみます。
eagle_sch_final

回路図ウインドウの上部にある”Generate/switch to board”ボタンをクリックします。
eagle_gen_board_1

対応するボード図(.brd)ファイルがないので、回路図から自動生成するか聞かれます。”Yes”ボタンをクリックします。
eagle_gen_board_2

ボード図が自動生成されます。白い線の枠が基板の外形です。部品が枠の左側に配置されています。これを移動して基板エリアに配置することから、ボード図の設計を始めていきます。
eagle_gen_board_3

フォアード・アノテーションとバック・アノテーション

本格的にボード図設計の説明に入る前に、フォアード・アノテーションとバック・アノテーションについて説明しておきたいと思います。

フォアード・アノテーション:回路図の変更、修正がボード図に反映されます。
バック・アノテーション:ボード図の変更、修正が回路図に反映されます。

アノテーション機能により、回路図あるいはボード図で部品を削除、追加した場合に他方にも反映されますので、作業効率が向上します。ただし注意が必要なのは、回路図とボード図の両方のウインドウを開いておく必要がある事です。下図の例は、ボード図を閉じた状態での回路図の表示画面ですが、”F/B Annotation has been saved!”と警告が表示されます。アノテーションの状態が、ボード図を閉じた状態で保存されたことを示唆していますが、つまりは、この状態で回路図を変更するとボード図に反映されません。
eagle_fb_annotation_1

通常、Eagleを起動して回路図あるいはボード図を開くと、ファイルが存在していれば回路図とボード図の両方が自動的に開く様になっていますが、ボード図設計の際は注意しましょう。

次回から実際のボード図のアートワーク操作を取りあげていきたいと思います。
→その他のEagle関連情報

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