Mac版LTspiceの過渡解析では、回路各点の経時的な変化をシミュレーションする事ができます。イメージとしてはオシロスコープの波形観察と似ています。
以下は、関連記事ですので必要に応じて参考にして下さい。
シミュレーションに使用した回路図:
→記事「Mac版のシミュレーション回路例」
SPICE Directiveについて:
→記事「Mac版のSPICE Directiveと解析設定」
→記事「LTspiceで使用できるSPICE Directive」
シミュレーションの実行:
→記事「Mac版でのシミュレーションの実行と停止」
設定とシミュレーション
“SPICE Directive”の”.tran”を回路図中に配置します。線形ステップの基本書式は、
.tran 0 終了時間 データ保存開始時間 最大ステップ時間
となります。”Right Click”→”Draft”→”SPICE directive”を選択します。”Edit Text on the Schematic”メニューが表示されますので、入力欄に”SPICE directive”を記入します。
回路図中に配置します。手順は部品の配置と同様です。
(Simulation Circuit and SPICE Directive)
“Run”アイコンをクリックしてシミュレーションを実行します。波形ビューワー(プロット)が別ウインドウで立ち上がります。
(Run and Plot)
アイコンは左から順に、
“Zoom to Fit”:信号にあわせて全体表示
“Autorange”:軸の自動調整
“Add Trace(s)”:信号の追加
“Control Panel”:コントロールパネル
の4つが配置されています。
シミュレーション結果の確認
シミュレーション結果の確認は、クロスプローブあるいは”Add Trace(s)”アイコンで行います。
クロスプローブによる結果の確認
回路図から、クロスプローブによる結果の確認ができます。
電圧プローブ:
マウスのカーソルをノードにあわせると電圧プローブを模したカーソルが表示されます。この状態でクリックすると波形ビューワー(プロット)にシミュレーション結果が表示されます。
電流プローブ:
マウスのカーソルを部品に合わせると電流プローブを模したカーソルが表示されます。この状態でクリックすると波形ビューワー(プロット)にシミュレーション結果が表示されます。
“Add Trace(s)”アイコンによる結果の確認
“Add Trace(s)”アイコンで結果を確認する事も可能です。”Compose Expressions to Plot”メニューが表示されます。
“Compose Expressions to Plot”による信号の選択
“Add Traces(s)”アイコンをクリックすると、”Compose Expressions to Plot”メニューが表示されます。
信号選択のメニューから、任意の信号を選択します。複数選択も可能です。
信号が波形ビューワー(プロット)に表示されます。
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