Android Studio 1.4 をUbuntu14.04にインストールする方法

Android Studioは、Googleの提供するAndroid OS上で動作するアプリの開発環境です。この記事では、Android Studio 1.4をUbuntu Linux 14.04 LTSにインストールする方法を解説します。

Android Studioとは?

Android Studioは、2014年に正式に リリースされたAndroid用アプリ開発環境です。以前の開発環境である、Eclipse with ADT(Android Development Tools)の正式サポートは終了しており、今後はこちらが主流になっていく見込みです。Windows、Mac、Linuxプラツトホームをサポートしており、その要件は、この記事執筆時点では各々次の通りです。

Windows
・8/7/Vista (32 or 64-bit)
・2 GB RAM minimum, 4 GB RAM recommended
・400 MB hard disk space
 At least 1 GB for Android SDK, emulator system images, and caches
・1280 x 800 minimum screen resolution
・Java Development Kit (JDK) 7

Mac
・OS X 10.8.5 or higher, up to 10.9 (Mavericks)
・2 GB RAM minimum, 4 GB RAM recommended
・400 MB hard disk space
 At least 1 GB for Android SDK, emulator system images, and caches
・1280 x 800 minimum screen resolution
・Java Runtime Environment (JRE) 6/7

Linux
・GNOME or KDE desktop
・GNU C Library (glibc) 2.15 or later
・2 GB RAM minimum, 4 GB RAM recommended
・400 MB hard disk space
 At least 1 GB for Android SDK, emulator system images, and caches
・1280 x 800 minimum screen resolution
・Java Development Kit (JDK) 7
・64-bit distribution capable of running 32-bit applications

マルチプラットホームですが、OSやJavaのバージョン対応は遅いです。ネット上ではサポート外環境の動作報告がある場合もありますが、正式なサポートでない事は確かです。なお、Macの場合は、JRE7だとフォント表示に少し問題があり、特殊な設定が必要になります。また、Linuxプラットホームは、Tested on Ubuntu 14.04と公式ページにありますので、これを使用するのが最もトラブルが少ないと思われます。

Ubuntu上に開発環境を構築する利点

以上の様に、Android Studioの持つ課題として、OSやJavaのバージョン対応は遅い点が挙げられます。これは、特に他の開発環境なども利用している場合、非常に問題になります。そこで、easylaboでは、Ubuntu Linux上に開発環境を構築する事をお勧めします。そうすれば、他の開発環境との兼ね合いを気にしないで良いからです。現在では、Vertual Machine(仮想マシン)上にUbuntuをインストールする事も難しくないので、現実的な選択肢の一つと言えるでしょう。

Android Studioの入手

Android Studioは、Android Developers: Toolsから入手できます。Ubuntu Linuxにインストールする場合は、All Android Studio PackagesのLinuxプラットフォームのファイルをダウンロードしておきます。

Android Studioのインストール

Android Studio 1.4をUbuntu Linux 14.04にインストールする手順は次の通りです。

まず、JDK 7をインストールします。端末から次のコマンドを実行します。

$ sudo add-apt-repository ppa:webupd8team/java
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install oracle-java7-installer

インストールされたJDKの情報を確認しておきます。

$ java -version
java version "1.7.0_80"
Java(TM) SE Runtime Environment (build 1.7.0_80-b15)
Java HotSpot(TM) 64-Bit Server VM (build 24.80-b11, mixed mode)

Android Studioの公式ホームページに、Tested on Ubuntu® 14.04, Trusty Tahr (64-bit distribution capable of running 32-bit applications)とありますので、64bit OSの場合は、端末から次のコマンドを実行しておきます。

$ sudo apt-get install libc6-i386 lib32stdc++6 lib32z1

事前に、Android Emulator用のADBを導入しておきます。端末から次のコマンドを実行します。

$ sudo apt-get install android-tools-adb
$ adb version
Android Debug Bridge version 1.0.31

以上でインストールの為の準備は完了です。次にダウンロードしたファイルを、home/ユーザー名/下に解凍します。

$ unzip android-studio-ide-135.1629389-linux.zip

端末から次のコマンドを実行して、Android Studioを起動します。

$ ./android-studio/bin/studio.sh

以前に使用していた設定を読み込むか聞かれます。新規インストールの場合は、I don’t have…を選択し、OKボタンをクリックします。

(Complete Installation)
andst_lnx_1

Android Studioの起動が始まります。

(Starting Android Studio)
andst_lnx_2

Welcomeの画面が表示されます。Nextボタンをクリックして先に進みます。

(Welcome)
andst_lnx_3

インストールタイプを選択します。選択後、Nextボタンをクリックして先に進みます。

(Install Type)
andst_lnx_4

KVMについてのメッセージが表示されますが、Finishボタンをクリックして先に進みます。

(Emulator Settings)
andst_lnx_6

コンポーネントのダウンロードが開始されます。

(Downloading Components)
andst_lnx_7

インストールが開始されます。

(Downloading Components)
andst_lnx_8

Android Studioの画面が表示されます。

(Welcome to Android Studio)
andst_lnx_9

以上で、Androud Studio 1.4をUbuntu 14.04にインストールする作業は終了です。

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