Eagleの使い方:回路図の部品挿入と配置

今回の記事から、実際の回路図作図に入っていきたいと思います。回路図の作図は、大まかに次の様なプロセスに分けて考える事ができます。

1)回路図に使用する部品を挿入する。
2)部品を移動、反転などして適切な位置に配置する。
3)各部品の端子を配線でつないで、目的の回路を作成する。
4)抵抗値やその他の情報を設定し最終的にに回路図を完成させる。

以上の作業を繰り返して、次の様な最終的な回路図を完成させます。
eagle_sch_final

非常に小さい回路ですが、作図に必要な一通りの作業方法が身に付きますので、これを例に説明していきたいと思います。

部品の挿入

部品の挿入は、画面左側のAddアイコンをクリックして行います。
eagle_sch_parts_add_1

部品選択のメニューが表示されます。ここで選択できる部品として表示されるのは、ライブラリ設定で使用する設定にした部品のみです。使用したい部品が表示されていない場合は、「使用するライブラリの設定」を参考にして設定を行ってください。
eagle_sch_parts_add_2

回路図に挿入する部品を選んで、「OK」をクリックすると部品を回路図に挿入する事が出来ます。
eagle_sch_parts_add_3

部品挿入の実例

部品挿入の手順は、以上の通りですが、種々の部品を実際に挿入してみます。以下のライブラリを使用するので、、「使用するライブラリの設定」を参考にして有効化しておく必要があります。
・analog-devices
・pinhead
・rcl

ICの挿入と配置
まず、analog-devicesライブラリ中のad711nを選択します。パッケージの種類が数種類ある場合は、適したものを選択します。ここでは、DIL08を選択しますが、選択画面の右側に回路図のシンボルとボード図のフットプリントが表示されるので、それを参考にしましょう。
eagle_sch_parts_ad711n_add_1

部品選択画面でOKをクリックすると回路図に部品を挿入するモードに入ります。回路図の任意の位置でクリックする事で、部品配置が確定します。
eagle_sch_parts_ad711n_add_2

容量の挿入と配置
次に、rclライブラリ中のC-USC0603を選択します。
eagle_sch_parts_c-usc_add_1

「OK」をクリックすると部品を挿入するモードになるので、任意の位置でクリックします。
eagle_sch_parts_c-usc_add_2

抵抗の挿入と配置
同様に抵抗も挿入してみましょう。rclライブラリのR-US_R0603を選択します。
eagle_sch_parts_r-us_add_1

操作方法は、ICや容量と変わりません。任意の位置で「OK」をクリックして配置を確定します。
eagle_sch_parts_r-us_add_2

ピンの挿入と配置
最後に、pinheadライブラリのPINHD-1X5も同様の手順で挿入します。挿入する部品の種類が変わっても、部品挿入の手順は変わりません。

必要な部品を全て挿入し終わったら、とりあえずファイルを保存しておきます。次のステップとしては、回路を描きやすい位置に部品を移動したり反転させる事になります。

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