LTspice入門:サブサーキットモデルの追加

LTspiceでは、他社が提供するICのSPICEサブサーキットモデルや自作のモデルを読み込んでシミュレーションを行う事ができます。

シンボルの準備

シンボルの作成や一般的な事については、この記事の一番下のリンクにありますので、そちらを参照して下さい。

(1)シンボルファイルの保存場所
シンボルファイルは、回路図から参照できるパスに保存しておく必要があります。これについては、記事「LTspice入門:シンボルのサーチパス」を参考にして下さい。

(2)シンボルの作成
サブサーキットモデルに対応するシンボルファイルを作成します。具体的な作成方法は、次の記事を参照して下さい。

Windows版LTSpieの手順
・LTspice入門:シンボル作成例〜既存シンボルから作成
・LTspice入門:シンボル作例〜新規作成

Mac版LTSpiceの手順
・LTspice入門:Mac版シンボル作例〜既存シンボルから作成
・LTspice入門:Mac版シンボル作例〜新規作成

サブサーキットモデルの準備

サブサーキットのモデルを準備します。構文は以下の通りです。

.Subckt [Model Name] pin1 pin2 …
(Netlist)

.ends

(例)
.Subckt MY_AMP_1 OUT1 -IN1 +IN1 GND VCC
(Netlist)

.ends

準備が出来たら、シミュレーションする回路図のライブラリとして設定しておきます。ライブラリの設定については、記事「LTspice入門:ライブラリ設定」を参考にして下さい。

シンボルとライブラリの相関をとる必要がある

問題なくシミュレーションを行うには、シンボルとサブサーキットライブラリの相関を保つ必要があります。

(1)モデル名を一致させる
シンボルから生成されるNetlistのモデル名と、サブサーキットのモデル名を一致させる必要があります。方法は幾つかありますが、一般的には次の様に設定しておきます。

シンボルのValue = サブサーキットのモデル名[Model Name]

(例)
.Subckt MY_AMP_1 OUT1 -IN1 +IN1 GND VCC

.ends
の場合、シンボルの”Attribute Editor”の”Value”欄も”MY_AMP_1″に合わせます。

(2)ピンの順番”Netlist Order”を一致させる
シンボルの各ピンの”Netlist Order”の数字とサブサーキットモデルのピンの順番が一致している必要があります。

(例)
.Subckt MY_AMP_1 OUT1 -IN1 +IN1 GND VCC

.ends
の場合、シンボル側のピンの”Netlist Order”も次の様に設定されている必要があります。
OUT1:Netlist Order=1
-IN1:Netlist Order=2
+IN1:Netlist Order=3
GND:Netlist Order=4
VCC:Netlist Order=5

ピンの名称に意味はなく、サブサーキットの場合は、.Subckt [Model Name]に続くピンの並び順と、シンボル側の”Netlist Order”が合っている事に注意して下さい。

→その他のLTspice関連情報

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